幼児画研修会へ参加して

2015年07月22日

 7月18日~3泊4日で新潟県で子どもの描画の研究発表会があり、そこは幼稚園や保育士たちの研究会です。私はそこで子どもの絵を2年から4年かけて研究したことを発表させてもらいました。今回は「場面緘黙の子と言葉の明瞭さに欠ける子」の発表でした。家ではコミュニケーション取れるが集団の中では全く声も出せない子どもをどのように理解し、その子の気持ちに寄り添えるかを実践してみました。緊張感が他の子より強く感じる子どもの心の解放が出来ないものかがきっかけでした。
①子どもは大人を納得させるほどの語彙の数もすくなく、生活経験も浅いことから自分の思いを周りに伝えることが出来ません。それで、好きな絵を描くことで心の解放が出来る事であります。色彩、構図、位置から子どもの心を読み解き「今ここ」の気持ちをわかろうとします。
②幼児期の6年間は、アンバランスな時期であります。食事の面、遊びの面、話が聞けない子など、それぞれにアンバランスな面を持っていますので、自由画を通して子どもの気持ちを知り、その時々の適切な言葉がけを周りの大人ができるようになります。
③みやび保育園でも卒園生も含めると、「寡黙な子や言葉が不明瞭な子」が居ましたので、一人一人の子ども達への丁寧な配慮、安心・安定の保育を目指すためにも必要性を痛感しました。
以上の理由で同じ子を2年から4年間観察し、絵を描くことでより良い理解を深め、子どもの「今、ここ」に寄り添えると思っています。ご協力くださった保護者の皆様、心より感謝申し上げます。お蔭様で時間はかかりましたが、みやび保育園がの大切にしています「受容・共感・感謝」を大切にしながら、絵も自由に描いてもらったおかげで見事に心の解放ができて、卒園までには回復し、とても順調に育っていることが確認できています。これからも一人ひとりの違いをしっかり認め、丁寧に、大事に子どもたちと関わりたいと思いました。

 研修終了後、山形県へ行ってきました。毎年のように子ども達へ山形県のサクランボを送って下さる友人に会ってきました。新潟から山形までは4時間もバスに振られ車窓から幾つも重なるきれいな山や水量豊富な川を眺めながらの旅でした。途中、川の水が冷たいのでしょう。空気に触れると水蒸気となり、川が真っ白になるほどの霧、その霧が山の中腹では雲となりふあふあと浮いているのです。温かい沖縄ではなかなか見られない景色にうっとり!幻想的で大自然の素晴らしさに心が癒され久しぶりに感動を覚えました。



Posted by hoikuen_miyabi at 18:53│Comments(0)
 
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