子どものケンカ

2013年10月23日

 4歳児の男児HくんとTくんが、玩具の片づけで「自分が、自分が」でお互いに譲らず2人とも泣きながら汗びっしょりになって意地をはっていました。そこに、第3者のMくんが見かねてか、Hくんに別のを差し出すが、全く聞き入れずお互いに引っ張り合っています。私もその様子を見ていましたが、なかなか止みそうもないので仲介に入りました。
私・・・・HくんもTくんも汗びっしょりで泣いてまでもお片付けしたいのね。その気持ちはわかるけどお友達もびっくりするよ。ねえ・・。今の気持ちはどんな気持ち?(2人とも引っ張り合っている)
Tくん・・・・嫌な気持ち
私・・・・・そう・・。嫌な気持ちになるのなら「どうぞ」と譲れたらいいのにね。(Tくんが力づくでH君から奪って片づけるとHくんは大泣き)Hくんお片付けしたかったのね。次にさせてあげようね。こんなに泣いて・・・。今どんな気持ち?
Hくん・・・・・嫌な気持ち。
私・・・・・・・・そう、H君も嫌な気持ちなのね。さっきね。Mくんが「別のおもちゃを持ってきて、これ片づけたら」と言ってくれたが、聞いていた?(黙っている)Mくんは、Hくんのこと心配して優しくしてくれたと思うよ。

 Mくんは、2人のケンカが気になり心を向けてくれました。Mくん自身は自分のやっている優しさに気づいていないが、Mくんの行動から「気にしてくれたありがとう」「心配してくれてありがとう」と「ことば」をかけることの大切さと喧嘩している2人も喧嘩を通して心が育つような言葉を瞬時に伝えることのむずかしさを感じる場面でありました。
 幼い子どもも人間は感情はもっていますので、その時の感情をしっかりと受け止めないと安心と情緒の安定が図れないのではないでしょうか。



Posted by hoikuen_miyabi at 12:45│Comments(0)
 
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