物の奪い合い

2009年09月17日

 昨日の午後の出来ごと。4歳のT君とBちゃんがボールの奪い合いの真っ最中。T君は力づくで奪って逃げる。Bちゃんはあたりを見渡しながら泣いている。どこの園でも見られる光景だと思う。
私は2人に声をかけた。誰が持っていたボールかしらないが、「貸してちょうだい」とか「どうぞ」が言えたかしらね。
私・・・・T君お友達泣いているけど、どんな気持ちかなあ?
T君・・・黙っている
私・・・・先生は、T君のお母さんからT君は「やさしさ」をたくさん持っている」と聞いたけど、今日はBちゃんに「やさしさ」を与えることが出来なかったみたいだね。どうしたんでしょうね。
T君・・・・だって、このボールは、○○ちゃんのボールだもん。
私・・・・・そう。○○ちゃんのボールなの。○○ちゃんに頼まれたの?Bちゃんが持っているボールを奪い返してと、お願いされたの?(○○ちゃんは近くにいない)
T君・・・・黙ったまま
私・・・・・T君は、いつも元気いっぱいに遊んでくれるので先生は嬉しいよ。でもお友達を泣かしたら可哀そうだと思うの?「やさしさ」を与えること出来ると思うが・・・。どうでしょうね・・?
 その時、T君はBちゃんに「ごめんね」と謝ることができた。ちゃんとボールを渡していた。
 「良い・悪い」の角度から指導しても、なかなか子どもの心に届かないので、「今・ここ」の感情に触れ、立ち止まり、自分自身の感情と向き合いをさせて、自分のとった行動に、しっかりと気づかせてやることが大切ではないでしょうか。



Posted by hoikuen_miyabi at 11:58│Comments(0)
 
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